2004/05/18
■ALONE TOGETHER( 本多孝好2000/09
無気力・無感動な世代のダークな一面を、割と好意的に捉えていたように思います。どんなに不条理なことがあったとしても、ただそれはそういうことであるだけなんだ、と終止符を打ってしまおうとする姿勢が見られました。すべては自分への言い訳でしかない、という結論が多かったですね。自分以外は自分を鏡で映したようなものなのでしょう。主観しか存在しない世界で、どう折り合いをつけるかがテーマだったのかもしれません。誰かといることで救われるなんて、錯覚かもしれない。けれど、それでいいのではないでしょうか。

2004/05/18
■無闘会の華麗なる終演〜暁の天使たち外伝1( 茅田砂胡2004/03
外伝らしからぬほどに本編の続きですね。リィがお菓子作ってるのがかわいいです。表紙のリィは男なのか女なのか気になります。スカーレットウィザードとデルフィニアの混ざった世界にようやく違和感がなくなってきました。多くの読者はどちらかに偏った視点で読んでいるのではないでしょうか。学園モノでさらに続きを書く予定だそうですが、どうなるのか楽しみです。

2004/05/15
■下妻物語〜ヤンキーちゃんとロリータちゃん( 嶽本野ばら2002/09
導入部で「野ばら」ワールドが全開でたじろいでしまいましたが、慣れてしまえば非常に愉快な作品だと思います。たとえて言うなら、きつい香水を嗅いで鼻がイカれたらあとは別にどんな香りでも大丈夫、みたいな状態になります。なんせヤンキーとロリータですから。ヤンキーとロリータの哲学というものには多くの共通点があるのだなぁと錯覚させられます。間違っても友情など生まれなさそうな組み合わせなのに、主人公二人はつきあいをやめることはなさそうです。友情?これって友情?なかなか惹きつけられる一冊でした。

2004/05/07
■レディ・ガンナーと二人の皇子(上)( 茅田砂胡2004/03
下巻がまだ発売していないのですが、これは続きが気になりますね。「二人の皇子って・・・え、だって。そんな!」というところで終わっています。あ、この新しく出てきた国のシステムはとても面白いとおもいました。八家だの、五人の皇子だの、マリアだの。正当な血筋を絶やさずに能力主義を貫くということができるので、効率的な制度ですね。道徳的にどうなのかというとちょっと無残ですが。選ばれなかった残りの4人にも、他に使い道があるような?まぁ下手に国政に観賞できる地位を与えると、のさばってくるかもしれません。

2004/05/05
■レディ・ガンナーと宝石泥棒( 茅田砂胡2003/03
宝石泥棒に二重の意味がかかっているのがいいですね。父親としては、かけおちされて娘を奪われたとすれば、それはもう宝石泥棒ですからね。さらには、一家の財産よりも価値のある宝石も無くなったとなれば、気分はどん底でしょう。ほうせきどろぼー。ちなみに犯人は、推理小説ではないのでわかりやすいです。もっとダミーがいてもよかったような・・・。

2004/05/04
■レディ・ガンナーの大追跡( 茅田砂胡2002/02
おかま大もて。よかったですねぇ。お嬢様の性格からして、追跡して謝罪をしたかっただけなのだろうとは思うものの、別に放っておいてもよかったような気がします。お絵かきに、それほど責任はないような。それよりも、学校をそんなホイホイ休むのはどうかと思います。

2004/05/02
■レディ・ガンナーの冒険( 茅田砂胡2000/04
茅田の追いかけの勢いで読んでみましたが・・・なんというか、今までの作品とのスケールが違うというかなんというか。アレですね。悪くはないのですが、やはりライトノベル。重厚さが無いです。ちょっと破天荒な主人公。そばにいるのもどこか突き抜けたり歪んだりしてる者ばかり、たまに一般人もいるけれど、その一般人が一般人らしい反応をするのも、ため息が出るほど当たり前のステップ。それがライトノベルの基本なのでしょうか。とはいえ、きっと主人公が14歳のお嬢様という設定が、今までの金色、銀色、海賊、女王などよりインパクトが薄いというだけだと思います。今後の異種人種のバリエーションに期待。とりあえず、ダムー一人がサムライみたいな恰好をしていて、浮いているのは確かだと思います。



















































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