2004/03/25
■零崎双識の人間試験( 西尾維新 2004/02
あっはっは。こういう「妙」なの、好きですよ。くどいくらいにこだわって見せ付ける感じが、ほほえましいですね。西尾維新を受け付けない人がいるっていうのもよく分かりますが、私はOKな性質です。まぁ、言葉遊びっぽい部分が長々しかったら、読み飛ばしたりしちゃいますが。なんかこう、本を読みたくないけど暇だしなぁ、というときに西尾維新はうってつけですね。あ、ひどい言い草かもしれません。あまり頭を使わなくても、作品が自分のなかを通ってくれるんです、自動的に。楽チン。

2004/03/23
■火車( 宮部みゆき 1992
まず、好き嫌いで言うならば、嫌いです。エンターテイメント性が低いので非常に読みづらく、社会問題に焦点をあてているので興味の無い人間には厳しい作品でした。ただ、まぁその社会的な観点からすると評価は高いでしょう。私が読書に求めるものと作者のテーマとが全く合致していなかったというだけであって、この本にはそれなりに相当の価値があるとは思います。・・・・・苦手なんですよ・・・・・この系統が・・・・すいません。宮部の「ドリームバスター」「蒲生亭」はOKなんですが、「模倣犯」「理由」などは苦手です。

2004/03/20
■死にぞこないの青( 乙一 2001/10
暗。くらい。それにしてもこの主人公は、強いんだか弱いんだか、よくわかりませんね。聖人君子ですか。もう少しスマートな方法で危機から脱出できたように思います。もちろんいじめは、水が低いところに流れるのが当然なのと同じように起こるものです。だったら地面は平らにしておけばいいと思いますが、能力の優劣というのは見え出したとたんに目に付くものですしね・・・。能力の優劣に限ったわけではなく、毛色が違うモノに対して、良くも悪くも違う扱いをしてしまうのは世の中よくある話しです。ま、やはり、事なかれ主義者としては、適当に流すのが一番だとは思いますけどね。

2004/03/09
■四季 冬( 森博嗣 2004/03
・・・・・。陳腐な表現でこの作品を評価するのが本当に悔しいのですが、素晴しいんですよ。素晴しいです。ほんと。素直に衝撃を受けました。この四部作の落とし方をここにもってくるなんて、森博嗣は天才なんでしょうね。この仕掛けはいつから・・・? 「あの作品」を書いていたときには、この四部作のラストを想定していたのでしょうか。なんという計画。これがあるから森博嗣を読み続けるんですね、私は。「あの作品」を読んでいない人は、もしかすると衝撃が薄いのかもしれませんが、いやいや、天才ですよ。ほんと。天才。天才。森作品を全て読み返したくなりました。

2004/03/05
■ロミオとロミオは永遠に( 恩田陸 )
オチはあれとして、大スキですよ。こういう恩田陸ワールド大スキ。ゲーム性の高い、見せる小説って読んでて高揚感がグングンですね。今現在の私達の世代が地球にたいして無茶をしてしまったから、その後の世代が後処理に追われてそれが当たり前になってしまっているという設定も、こちらに訴えかけてきてますし。「ディズニーランド」「ミッキーマウス」「観覧車」が輝かしいものであるというイメージを覆してくれたのもパワフルでいいですね。これ読んだ直後に観覧車に乗るのは、すでに拷問です。いやはや、すばらしい。



















































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