2003/05/29
■亡国のイージス(福井晴敏 1999/08
 厚いわりに読みやすい。一文が長いという意外は、癖の無い文体なので、すんなり集中できた。説明が長々しい、たとえ雑魚でも一人一人のキャラクターの内面を掘り下げきる、ゆえにこの厚さなんだろうか。こう、小説としてのストーリー構成はありきたりといえばありきたりで、本部と連絡の取れなくなった兵士が孤独に悪の陰謀を阻止するべく血まみれで奮闘する系。映画的で分かりやすく、ミリタリー説明は流し読みでも映像が浮かぶ。そのなかでの、心情部分の表記のほうがおもしろかった。おやじばっかだけど。しかも熱いおやじばっか。葛藤、葛藤。人間、みんな、閉じ込めることもあるのでしょう。ぶつかることもあるのでしょう。やることやって、誇らしくありたいよね、自分に、家族に、仲間に、ってことだったのだろうか。とりあえず、自衛隊の存在是非を日本国民に投げかけたかったんだろう。日本人の平和ボケは無自覚だもんね。







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