2003/04/19
■ハサミ男(殊能将之 1999/08
 いいねぇ。これ。叙述トリックってやつ?やられたー。そりゃたしかにね、ひっかかるね。叙述トリックは全体的に不自然なとこあった気がするんだけど、気がする程度で、やっぱり後から「あーそうそう、そこなんだよ」とか思っちゃう自分。あれは鮮やかにだましてくれればくれるほど、読者は心地よいものなので。今回はとてもよろしかったように。もう一読すればすっきりするかもしれない。前半しっかりだまされてたから。

2003/04/18
■Pの密室(島田荘司 1999/10
 下の吉敷さんの反動で思わず読んでしまったような。幼少のころの御手洗がプリチー。IQ200を越すあたりが子供のころからにじみ出ている。まあ、なんて小生意気な。そんな御手洗君はあんなオトナになるんですね。すくすく育ってくれて嬉しい限りです。にしても、小学生のくせにPですか。さすがです。Pか。Pだ。うん。あと、女子大で育ったというあたりも納得。フェミニストの癖に女嫌いの理由がぼんやりつかめるわけだ。うーん。やっぱり私は、奇人変人の探偵がズバーっと乱舞&解決してくれるお話が大好きらしい。見ていて心地よい。要するにキャラ萌えですが。萌えですが。萌えです。萌え。ばんざーい。

2003/04/13
■北の夕鶴2/3の殺人(島田荘司 1985/01
 トラベルミステリーだもんね。しかも吉敷シリーズだもんね。読みづらかった気がする、実際。トリックは、なんなんだ!実際トリックに注目してたというよりは、吉敷と奥さんのいざこざのほうが気になってたけど。芳樹さんもよくもまあ、がんばってるなぁ、と。男の視点ってやつですか。漢か。ロマンですか。最後のセリフが微妙表現だったけど、気持ちはOKってことで。
 まあ、島田荘司は御手洗派だから、吉敷さんががんばっててもなんともならないんだけど。御手洗だったらあのトリックはありでしょうよ。という意見も多い。御手洗は破天荒ぐあいが見所だから、トリックなんて最初から期待していないふしがある。御手洗が見たいから御手洗を読む。よくいる読者パターンではあるけれど、そうなんだから仕方がない。

2003/04/07
■コンセント(田口ランディ 2001/12
 面白かった。読ませる威力はあった気がする。サイコとかカルトとかロジックとかが妙にうまく混ざっててね。全て集約して、コンセント、って話。精神分析とかが、私個人好きだからちょうどよかったかも。田口ランディは初めて読んだけど、あれって、何かのパクリってうわさ? ちがったらすいません。ま、パクリでもね、全然構わないし。なにをパクったのか知らないけど。他の作品もちょっと読もうかなーと思った。

2003/04/03
■レッド・ドラゴン(トマス・ハリス 1989/10
 和訳ものって時点で、よほどおもしろくないと手をださない私。不自然な和訳は本当に辛くて・・・。これも、そこそこ辛いところがあったかもしれない。こういった本を読むのにはすごい集中しないとダメで、まぁそれって自称読書家の資格すらないんじゃないかと思ったりもするけど、とにかく国外モノは私にあわないと痛感。逆に映画は日本もの苦手だったりして、どうなんだか。あ、映画と違う点がちょこちょこっとあってそこが面白かった。やっぱり映画は登場人物の独白とか視点とかを全部映像に託してしまっているから、視聴者が読み取れなかったら終わりな部分あるし、その点では小説は思考や感情がトレースしやすいようにできている。小説を見てから映画、映画を見てから小説、どっちもそれなりに衝突があるだろうけど、どっちかを見たらそれがデフォルトになるからもう一方に違和感を感じて当然なんだろうなぁ。というわけもあって、先に見た映画のほうが好み。
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